エディス/アルディラ 6-3, 6-4 本藤/上田

 今大会のダブルスを制したのは、今季からペアを組み、これが6大会目の出場という第1シード。すでにITF(ツアーの下部レベル大会郡)で3つのタイトルを獲得している実力を、浜松でも発揮した。

 ペアを組むのは今季からだが、実は二人は、10年来の親友だという。「ジュニアの頃からお互いを知っている。プレー的にも合っているし、友人なので考えもわかる」というだけあり、コート上でも連携は抜群。今大会でもセットを落とすことなく、決勝まで勝ち上がっていた。
 
 決勝でも、第1セットを奪い、第2セットも5-1と大きくリードした時、試合は決したかに思われた。しかしここから、本藤/上田の日本人ペアが意地を見せる。5-4まで追い上げるが、最後は第1シードが、ダブルスの教本のような盤石のプレーでゴールテープを切った。

 この大会に出場したのは、二人ともに単複あわせて今回が初。浜松オープンでの経験を、「大会の運営が素晴らしい」、「会場からホテルが近いのはありがたいし、インドアのコートがあるのも良い」と振り返る。そして二人が声を揃えたのが、「こんなにたくさんのお客さんが見に来てくれるなんて!」というファンへの感謝への想い。観客が生み出す熱気により、良いパフォーマンスが引き出されたと、両者ともに表情をほころばせた。

「目標は、来年のグランドスラムに出られるくらいランキングを上げること」という二人にとって、この大会の優勝も、世界へ羽ばたく重要な足がかりになる。